書き物

のぶニャがの野望をやってます。なので、更新遅れるかもです。

食事会35「4月3日 夕食」

夕食の時間になり、食堂に向かう。
10番以外の全員が既に着席しており、
不安そうな表情が多い。


自分が着席すると配膳が行われた。
予想通り油揚げは来なかった。


食事の配膳が終わると、
5番が口を開いた。


「この中で13番が何故死亡したか、
知っている人いる?」


否定という沈黙が流れる。


「じゃぁ13番が死亡するのを、
目撃した人はいる?」


再び沈黙が流れる。


奇妙な事に13番は、
誰にも目撃されずに、
理由もわからず死亡したらしい。


「昔から勘だけで生きてきて、
ピンチが大好きだったから、
何かきっと無茶をしたのね。」


5番が寂しげに語る。


「13番の事は詳しくは知らないが、
私には彼が死亡したとは、
どうしても信じがたい。」

「そうは言っても、
カカリに質問しても、
死亡による失格としか返答しないので、
事実だと思いますよ。」


1番に反論したものの、
自分でもまだ信じられなかった。

その後は誰も何も言わずに、
ただ静かに食事が進んで行くだけだった。