書き物

のぶニャがの野望をやってます。なので、更新遅れるかもです。

2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧

食事会17「アシスト」

自分が食堂に着いたのは5番目だった。 1.5.7.13が先におり、 しかも全員が最初の扉の残り10人だった。 全員が既にリスクに気付いているのだろう。 昼食の時間間際になり、 続々と参加者が入室して、 一気に騒がしくなった。 特に先程ボードゲームをしていた4…

食事会16「施設」

昼食までまだ時間がある。 施設の中をざっと見る事にした。 施設は階段を中心として、 恐らく東西南北に、4本の通路が伸びていた。 それぞれの通路の左右と正面に扉があった。 数えてみると左右の扉は13ずつあった。 北側4番目左側の自分の私室になっている…

食事会15「4/2昼食の注文」

13番の言動をメモする。 12番の賞金は500万になった。 リスクがまだ足りていない。 教える事はデメリット。 情報戦。 これを一つずつ紐解いて行こう。 12番の賞金が500万になった。 より詳しくするならば、 残金0の状態から500万になった。 賭け金は借金だっ…

食事会14「13番」

とりあえず食堂に向かうと13番が居た。 カフェオレを飲みながら、 のん気に一人で寛いでいるようだ。 慌てて事の経緯を13番に説明する。 「へ~そこまで気づいたんだ。 すごいじゃん♪ で、僕にどうして欲しい訳?」 「何とか一緒に考えて打開策を見つけまし…

食事会13「ODDS」

私室に戻り、賞金を確認すると155万になっていた。 151万から4万増加している。 6品注文して3品完食では±0になる筈だった。 という事は、オッズは変動している。 2倍で確定ではない。 確か競馬では最低のオッズが1.1倍だった。 賭ける人が多い程、オッズが下…

食事会12「4/2朝食」

起床してすぐにデジタルボードが目に入った。 時刻は既に8時をまわっていた。 慌てて歯磨き等、身支度を整えて食堂に向かう。 食堂に着くと、既に大半の参加者が食事をしていた。 中には鮭を食べている者もおり一安心した。 しかし、自分の席に到着すると注…

食事会11「4/2朝食の注文」

私室に入ると周囲の音が遮断された。 防音設備は良く出来ているらしく、 隣の部屋の音も全く聞こえない。 部屋全体が白で統一されているせいか、 まるで病院にいるようにさえ感じる。 今日解明した事をまとめておきたい。 そう思い筆記具を探すとすぐに見つ…

食事会10「夕食」

結局夕飯まで様々考えたが、これといった打開策が見つからなかった。 夕飯の時間が来たので、仕方なく食堂に向かった。 食堂ではテーブルにナンバープレートが設置されていた。 どうやら私室と同じ席番号に着席するらしく、 先に到着していた人は4番に座って…

食事会09「食事会と心理テスト」

12番の彼は激昂したまま食堂を出て行き、 他の人も釣られるように出て行った。 ところが先程、助け舟を出した3人は、 集まって何かを話していた。 一応お礼を言おうと、近づいたが、 他者を寄せ付けぬ雰囲気を醸し出していた。 勇気を振るいお礼を言うと、 …

食事会08「First match」

「なるほどね。暴力を振るわなければ良い訳だ。 じゃぁ俺は、あんたが200万持っている事に50万ベットする。 これなら良いだろう?」と先程の若い男が自分を指差してきた。 予想外の賞金を手に入れるチャンスだ。 受けない訳が無い 「それじゃぁ不足だ。自分…

食事会07「会場内ルール」

食堂で他の人を待っていると続々と戻ってきた。 中には最初の扉で空くのを待っていた人達が5人もいた。 ライバルを減らそうと思い、この部屋を選んだが、 恐らくは手強い面子が揃っているという事だろう。 13人が入場するとカカリが話し始めた。 ルール 皆様…

食事会06「部屋割り」

扉の中は一本道の通路になっており、 しばらく直進した後右斜めに曲がった。 突き当たりに扉があり、 その向こうは螺旋階段になっていた。 迷う事無く降りた先にも扉があり、 「食堂でお待ち下さい。」と記載されていた。 「注文の多い料理店」に来ている気…

食事会05「5つの扉」

しばらく扉を眺めていると、 一つずつしか緑のランプが点灯しない事に気づいた。 扉の奥がどの様な仕組みかわからないが、 一人ずつ選別されるようだ。 つまり、手前の扉が緑でも、選別で待たされる事になる。 相当待たされる事を覚悟して、そこで気付いた。…

食事会04「入場前ルール」

中に入ると大勢の参加者がおり、 右手にはデジタルボードがあった。 しばらくすると参加者が全員入ったのか、 入り口が閉まり暗転したが、 すぐにスポットライトを浴びた笑い男が、 どこから出現したのか壇上に現れた。 「皆様にこれから入場して頂きますが…

食事会03「出迎え」

4月1日午前0時丁度にドアがノックされた。 のぞき窓から覗くと、笑い男の覆面をしたタキシード姿の男がいた。 どうやら手紙の主が現れたらしい。 迷わずドアを開けた。 「高橋 叶音様でいらっしゃいますね?お迎えに参りました。」 笑い男はそう言うと、有無…

食事会02「前日」

[前日] 3月31日 曇り、自分の心を表しているような天候だ。 バイトのシフトが休みの為、 事実上昨日で解雇となった。 今更ながら、 あんな妙な手紙を信じて良かったのかと後悔しているが、 バイトを辞めてしまった以上は仕方が無い。 そんな憂鬱とした気分で…

食事会01「序章」

序章 [手紙] 一月前 3月1日。晴れ。夕方。 アパートに帰宅すると、 ドアの間に一枚の封筒が挟まっていた。 ポストに入ってなかったのが不思議だったが、 ラブレターかもしれないと期待しつつ部屋に入った。 中身は期待していた物とは違った。 高橋 叶音様 こ…

足音

所用で上京する事になり、そのついでにここ数年電話だけで顔を合わせる機会のなかった兄を訪ねようと思い立った。しかし、それが私にとっての不幸の始まりだった。兄の部屋は玄関の鍵が掛かっておらず、応答もなかったので勝手に上がった。部屋の主の姿はな…