食事会36「不可解」
食事を終えると同盟の相談が始まった。
同盟のみを残して、皆食堂を出た。
自分は遊技場に向かったが、
他の人は私室に戻ったようだ。
小説を一冊手に取り私室に戻る。
だが、小説を読む気にはなれなかった。
13番の死亡が異常すぎるからだ。
そもそも、
どのようにして、
なぜ死亡したのか、
何も誰もわからない。
これだけの人数が居て、
そんな事があるだろうか?
更に、どこでさえもわからない。
遊技場なのか、
食堂なのか、
私室なのか、
何一つわからない。
2番の死亡の原因も良く分からないが、
それ以外の人物には注意と警告があった。
更に爆発音もあり、どこに居ても聞こえた。
しかし、13番については、
そのどれもない。
2番と同じ場所で、、
同じ死に方をしたのか?
だが、血の匂いは食堂にはなかった。
更に13番がその様な愚を犯すとも思えない。
本当に13番は死んだのだろうか?
一体何があって死亡したのだろうか?
考えが堂々巡りになってきたので、
ひとまず明日の朝食の注文をする事にした。
ご飯は被る可能性が高いのでパンにする。
食パンやバターロールでも良いのだが、
ジャムやマーガリンの注文がわからない。
無難にサンドイッチにする。
おにぎりの失敗があったので、
具材も指定する事にした。
ツナマヨ、卵、ハムとレタスにした。
どれか一つは来るだろう。
ついでに飲み物として、
カフェオレを注文した。
註文を終えると、
13番の死について、
再び考え始めていた。
やはり不可解な事が多すぎる。
情報は何一つ無いが、
13番が居なくなったのは、
事実なのだろう。