食事会43「疑惑」
食堂に戻ると全員揃っていた。
9番の死体は既に片づけられていた。
自分を待っていたかのように、
8番が話を始める。
「僕は1番を殺人者だと思っています。」
「私も1番はやってもおかしくないと思うわ。」
と5番も賛同する。
「完全に否定する。」
と1番が返答をした。
「8番は何故1番を疑うんですか?」
7番が8番に問う。
「僕達同盟は食堂で注文するんですけど、
その時に1番もいたからです。」
「それは今回の注文の時も?」
「えぇそうです。」
「それだけだと根拠が弱いですね。」
「これだけで充分だと思いますよ。」
「ちょっと2人とも落ち着いて下さい。
1番は何故そんな行動を取ったんですか?」
7番と8番を黙らせて1番に質問する。
「そもそも同盟を組んだ時に、
より優位な者はそのメニューを避けるという話だった。
私はそれに従い、避けるべきメニューを知りたかっただけだ。」
「それなら、今回の注文に毒が入ってなければ、
1番は犯人ではない。
逆に今回毒が入っていたら、
犯人の疑いがあるから、
同盟の注文の時には、
席を外してもらえば良いんじゃない?」
と5番がまとめた。
1番が「不服だが、止むを得ない。」
と返答した以外は、全員5番に賛同した。