食事会47「キノコ」
昼食の時間になりカカリが配膳をしてきた。
出された物はカラフルなキノコで、しかも生だった。
如何にも毒です。
そう主張しているキノコが全員に配られた。
「…これは、どう見ても毒ですよね?」
8番の質問に対して、全員が同意する。
「それにしても、
こうあからさまに出されて、
誰か食べると思ったんですかね?」
「多分きっと思ったんでしょうね。」
何とも複雑な心境で8番に答える。
「おそらく僕が思うに、
これは報復なんじゃないかな?
トリカブトの時の様な知性が感じられないから、
どこか別の部屋の人で、
最初とは違う人物の犯行じゃないかな?」
「私もそう思うわ。
最初の犯行は、あくまでトッピングに見せかけていたし、
多少考えられて居たのに対して、
今回のはあまりにもあからさますぎるわ。
別人と考えた方が正解でしょうね。」
「ふむ、そうなると、
私達への疑惑は未だ晴れずという事か。」
「最初の犯人が分からない以上は、
そうなりますね。」
「では、私達はここで退散して、
同盟の人だけ残留にしてあげよう。」
「そうしてもらえると助かります。」
食堂に残るのは、同盟の人のみになるように、
皆外に出る事になった。