食事会46「誰も注文していない昼食」
11時を過ぎた頃にふと思いついた。
「どうせならもう1時間待ちませんか?」
「それはどういった理由で?」
5番が話に乗ってくる。
「今回、朝食を食べられずに、
昼食前に食事をしようって、
なりましたよね?」
「えぇその通りね」
「そして昼食の注文締切時間まで、
全員食堂にいましたよね?」
「えぇそうね」
「だとすると、
誰も昼食頼んでいませんよね?」
「そうなるわね」
「それなら昼食の時間に、
一体何が出てくるのか、
気になりませんか?」
「言われてみれば気になるわ」
「なので、
もう1時間待つ価値はあると、
そう思うんですよね。」
「そこで、
如何にも毒って物が出されたら、
流石に私達の疑いは晴れそうね。」
「どうなんですかね?
何かトッピングみたいな感じじゃなくて、
如何にも毒って物が来るんですかね?」
8番が疑問視する。
「それが気になるなら、
1時間待つ価値はあると思いますよ。」
と返答する。
誰も席を離れないので、
もう1時間待つ事になりそうだ。