食事会07「会場内ルール」
食堂で他の人を待っていると続々と戻ってきた。
中には最初の扉で空くのを待っていた人達が5人もいた。
ライバルを減らそうと思い、この部屋を選んだが、
恐らくは手強い面子が揃っているという事だろう。
13人が入場するとカカリが話し始めた。
ルール
皆様 カードキー ノ 裏側 ヲ ゴ覧下サイ。
最初 ノ 食事 ノ 賞金 トシテ 100万円 ガ 入リマス。
確かに0から100万に数値が増えた。
ルール
賞金 ハ 出場 スル 際 ニ 現金 デノ 御渡シ ニ ナリマス。
ルール
次回 ノ 食事 内容 ハ 皆様 自身 デ 選択 シテ 下サイ。
ルール
食事 ニ 賞金 ヲ 必ズ 賭ケテ 頂キマス。
完食サレル ト オッズ ヲ カケタ 賞金 ガ 配当 サレマス。
ルール
食事 ノ 分量 ハ 通常 ノ 一人分 デス。
不足サレル 可能性 ガ アル方 ハ 考慮シテ 下サイ。
ルール
食事 ハ 最低 デモ 一日 ニ 一度 食シテ 頂キマス。
食事 ヲ サレナカッタ 場合 ハ 罰金 トシテ 1000万円 徴収シマス。
ルール
朝食 ハ 8時 昼食 ハ 12時 夕食 ハ 20時 ト ナッテオリマス。
各 食事 選択 期限 ハ 2時間 前 二 ナリマス。
ルール
消灯 ハ 22時 点灯 ハ 6時 ト ナリマス。
消灯 時間中 外出 ハ 控エテ 下サイ。
ルール
先程 最初 二 食堂 二 戻ラレタ 方 ハ 賞金 ガ 倍 ニ ナリマス。
やっぱりなと思い、カードキーの裏を見たが100万円のままだった。
自分以外の誰かが咲きに戻り、しかも一番初めと解らないように細工したか、
カカリが嘘をついているかだが、今までの言動から後者は否定される。
マズイ、はめられた。
そう思い周囲を見渡すと、全員がこちらを見ていた。
ゾッとしつつ、完全にやられたと思った。
以上 ガ 最低限 ノ ルール ト ナリマス。
今後 ハ 必要 ナ 場面 デ 必要 ナ ルール ヲ 適宜 説明 致シマス。
ソレデハ 皆様 御自由 ニ 御過ゴシ 下サイ。
カカリが話し終えた直後、20代前半と見られる男が立ち上がった。
見ない顔だから、最初の扉を初めの方に入った人だろう。
「カカリ質問だ。参加者同士の賭けはありか?」
ルール
参加者 同士 双方 ノ 同意 ガ アレバ ルール ニ 抵触 シマセン。
慌てて自分も質問する。
「カカリ質問。暴力行為を伴い、賭けに同意させるのはありか?」
ルール
双方 ノ 同意 二 抵触 スル 為 罰則 ガ アリマス。
「カカリ質問。その罰則とはなんだ?」
ルール
必要 ナ 場面 デ 必要 ナ ルール ヲ 適宜 説明 致シマス
答えは得られなかったが、必要最小限の防御策を講じられたらしい、
先程カカリに質問をしていた男が舌打をしていた。