食事会15「4/2昼食の注文」
13番の言動をメモする。
12番の賞金は500万になった。
リスクがまだ足りていない。
教える事はデメリット。
情報戦。
これを一つずつ紐解いて行こう。
12番の賞金が500万になった。
より詳しくするならば、
残金0の状態から500万になった。
賭け金は借金だった。
この二点からオッズは、相当高いと思われる。
また、12番は朝食の時に一人だけカツ丼を食べていた。
恐らく全参加者の中で一人だけだろう。
そうすると、食事のメニューでオッズが変動する推測は正しい。
そして、予想以上に変動している可能性もある。
無いとは思うが、500倍なんて可能性まである。
これは明らかなメリットだ。
わずか1万円で教えてくれた13番に感謝する。
次に、リスクがまだ足りていない。
これについては見当もつかない。
最悪殺される可能性まであるんだろうか?
今後の推移を見て行く事にしよう。
次に、教える事はデメリット。
まだリスクに気づいていない参加者がいるならば、
この推測を教える事はデメリットでしかない。
自分以上に気づいていない人間に相談する価値はない。
さらに、リスクに気づいていない参加者は、
12番に釣られて行動する可能性もある。
これは自分にとってのメリットになる。
なるほど、13番が邪悪な笑顔になる訳だ。
最後に、情報戦。
これはもう間違いない。
自分の情報を如何に出さずに、
周囲の情報を手に入れられるか。
さらにそこから推測する必要がある。
5、7、13番はもう既に行っているのだろう。
彼らの昨晩の夕飯は、
今もって注文の仕方がわからない。
5と7は無理でも、
13番とは多少会話出来ただけで良しとしよう。
ここまで考えて、
昼食の注文時間が迫っている事に気づいた。
12番の言動から他の参加者がカツ丼にする可能性は高い。
何より注文通りに来ない場所なのだから、
注文通りにくるだけでさえ価値がある。
その上ガッツポーズするくらいの賞金としれば、
大概の参加者は飛びつくだろう。
だが、そうするとオッズは下がる。
リスクに気づいている参加者は、
安全に注文出来る食品として丼を頼む可能性がある。
だとするならば、
丼を外した上で、
尚且つ正確な注文をするのが正解だろう。
しかも、12番とそれに釣られる参加者を考慮すると、
最大オッズは初回ベットのみだろう。
2回目に安全が確認されてから、高額を賭けても、
オッズが下がってしまっては意味が無い。
カツ丼という「単品メニュー」
は注文通りに来る可能性が高い。
だとするならば、何を注文するか。
蕎麦は恐らく配合量とかあるから正確ではないだろう。
いや、逆か?配合量を指定すれば正確になるんじゃないか?
蕎麦はコレで良いとしても、
ザルや盛りではつゆがない可能性が高い。
天そばやキツネも余計な物を加えると、
それが原因で正確で無くなる恐れがある。
とはいえ、かけそば一杯では足りない。
素直に二杯頼めば良いだろうか?
次に金額だが、さすがに全額賭ける勇気はない。
かけそば一杯ずつに50万賭ける事にして注文を終えた。