書き物

のぶニャがの野望をやってます。なので、更新遅れるかもです。

食事会30「同盟」

「8番です。そろそろ借金組の話をしましょう。
借金組と言っても、借金は自分だけなので、
利益分配なしで、注文の相談だけにしましょう。」

「3番だが、何故だい?」

「8番です。皆さんは少額ながらプラスです。
ですから最低オッズで賭ける事が出来ます。
ですが、僕はマイナスなので、
全額賭けてプラスになった時点で、
最低オッズに切り替える事になります。
そうすると利益分配した時に、
プラスになるなら、まだマシですが、
マイナスになると、皆さん漏れなく借金になります。
ですからお互いのメリットを考えると、
利益分配なしの方がより有益になります。」

「3番、なるほど。
では同盟という形になるのかな。」

「8番です。
借金組より響きは良いですから、
それで行きましょう。」

「11番ね、、13番達は注文の方法を教えてくれない?
何だったら体を売っても良いわよ。」

「5番、私は女だw
そういう趣味は無い。」

「13番、多分無理だと思う。
教えるという事は食事の注文に直接関わる事だから、
殺されるか、何等かのペナルティがあると思う。
更に厄介なのが、教えたからオッズがプラスになる。
そういう保証も無いんだよ。
今までの経緯からヒントはOKみたいだけど、
全部を教えるは怖くて出来ないよ。」

「7番、僕もその意見に同意するよ。
このギャンブルは気付きのゲームみたいな側面もあるんじゃないかな?
だから、心理テストなんだと思うよ。」

「11番ね、そういう事なら仕方ないわね。」

「4番です。
それならヒントを貰いたいんですけど、
醤油って何種類かあるんですか?」

「1番、ある。
一般的には薄口と濃口があるが、
各メーカーの名称分類分、種類があると言って良い。」

「4番、ありがとうございます。」

「8番です。
今のがヒントになるんですか?
今一つピンとこないんですけど」

「4番です。
自分は醤油の注文で、
ずっと苦戦していたので十分ヒントになりますよ。」

「8番です。
良く分からないのですが、良かったですね。」

「4番です。
ええ助かりました。
8番さん達の話に戻ってもらって大丈夫ですよ。」


8番との会話で確信した。
このギャンブルは7番の言った通り、気付きのゲームだ。
同じ会話でも感受性の違いで、大きな差が発生している。
恐らく7番は1、13のボーナスから気付いたんだろう。
逆に8番は未だに気付いていない。
果して同盟を結んでどうにかなるんだろうか?