書き物

のぶニャがの野望をやってます。なので、更新遅れるかもです。

食事会37「10番」

早朝、爆発音で目が覚めた。
慌てて廊下に出ると、
10番の部屋の前に、
カカリが居た。


ルール
警告 10番 浅野 水月 ルール 違反 ニ ヨリ 失格


その直後にドアに向かって、
ゴム弾が発射され、
再び爆発音が鳴り響く。


他の部屋からも続々と参加者が出てくる。


ルール
警告 10番 浅野 水月 ルール 違反 ニ ヨリ 失格


三度爆発音が響いたが、
扉は開かなかった。
カカリはその場で動きを止めた。
どうやら監視しているようだ。


しばらく眺めていると、
背後から音がして、
食堂から二体目のカカリが現れた。

1体目と違い左腕の部分に、
カードキーのような物が付いていた。
マスターキーなのかもしれない。
2体目も10番の部屋に向かい、
そのまま、それで鍵を開けた。


扉が開いた瞬間に、叫び声が響いた。
ただひたすらに、嫌だ、来ないで、
を連呼していた。
カカリはそれを無視して、
室内に入っていった。
叫び声はより悲痛な物に変わったが、
いずれ無くなった。


ぐったりした10番を、
2体のカカリが運んで行く。
墓場に向かうのかと思いきや、
階段を東に曲がっていった。
着いていくと、突当りと扉が開いた。
どうやら運搬用のエレベーターのようだ。
2体目のカカリと10番を載せて、
扉は閉まった。


10番は殺されずに、
どこかに運ばれてしまったらしい。
13番も同じだったのだろうか?