書き物

のぶニャがの野望をやってます。なので、更新遅れるかもです。

食事会52「気絶」

動かない1番を見て周囲が騒然となる。
また一人死んでしまった。
しかも頼りの1番だったのだから騒然とするのもわかる。
自分も混乱してしまい事態の把握が出来ていない。

そんな中7番が落ち着くように声をだした。

「みんな落ち着いてくれ。
1番はまだ死んでいないから落ち着いてくれ。」

その言葉にまた騒然となる

「少し落ち着いて考えてほしい。
カカリがまだ1番の死亡宣告をしていないだろう?
1番は死んでいないんだよ。」

そう言われれば確かに死亡宣告はされていない
ではまだ死んでいないのだろうか?

7番が恐る恐る1番に近づき、のど元に手を当てる。
しばらくそうした後、静かに頷いた。

「1番はまだ死んでいない。
恐らく激痛から気絶したんだろう。」


誰からともなく安堵の溜息がこぼれる。

13番に続いて1番まで死んでしまっては、
この部屋の生存確率が驚異的に落ちてしまう。
そう全員が思っているのだろう。

1番が無事だと分かった安心感からか、
急に疲労が出てきた。
残っていたカフェオレを飲みほし、
私室に戻る事にした。

5番と7番は食事が残っているので、
食堂にまだいるようだが、
他の人達も自分同様私室に戻るようすだった。

食堂のドアの前でふと気づいた事があったので、
5番と7番の所に戻ることにした。

「1番どうしましょうか?
あのままだと風邪ひきますよね?」

「風邪をひく前に意識が戻るかが心配だよ。
何が原因であぁなったのかはわからないけどね。
でも、毛布なりなんなりをかけてあげるのは良い事だと思うよ。」

「そうですね。
とりあえず1番の部屋からかけ布団を持ってきておきます。」

言葉通りに1番の部屋に向かい、
その後食堂に行くことになった。
1番に毛布を掛けた時に7番からお礼を言われたので
返事をしてから私室に戻った。

今晩はもう何も起きなければいいと願い眠りについた。