食事会55「他者への注文」
食堂を出ると7番が声をかけてきた。
「さっきの話どう思う?
僕は結構重要な話だと思うんだけど、
どうかな?」
「私はそこまで重要とは思えないのだけど、
毒の混入方法は気になるわね。」
「自分も気になりますが、
どうやってるのかは見当がつかないですね。」
「とりあえずここで話すのもなんだから、
遊技場に行こうか。」
7番の提案で遊技場に行くことになった。
3人で話した事でいくつか進展した。
そもそもほかの部屋に注文をいれる事が可能なのかどうか。
複数人に注文をする事が可能なのかどうか。
それ以前に他者に注文する事が可能なのかどうか。
ここまで話をした時点で昼食の注文時間になった。
そのまま注文すれば毒が混入される恐れがあるので、
3人とも注文を遅らせることにした。
そもそも快楽殺人者の犯行だと思っているが、
もしかしたら運営の仕業なのではないか。
3人で話をした結論がこれだった。
運営の仕業であれば生存者だけ狙う事も可能だし、
毒の混入も容易だろう。
また複数人への注文も何の問題もないだろう。
命がけの心理テストとして、
毒物への反応を見ているのかもしれない。
そう考えるとすべてに辻褄があうように思えたのだった。
ひとまず他者への注文が可能かどうか試してみる事にした。
自分が7番の食事を注文して、
7番が5番の食事を注文して、
5番が自分の食事を注文する事になった。
時間は15:00に注文する事にした。