食事会58「物色」
同盟組を探して遊技場に行ってみた。
遊技場では色々な物がソファーやビリヤード台等、
様々な物がひっくり返っていた。
3.8.9.11の同盟組が物色というか、
家探しというかをしていた。
「えっと何をしているんですか?」
とりあえず疑問に思った事を聞いてみる。
「何か脱出に使える物がないか探しているんです。」
8番が代表して返答する。
「脱出できるような場所なんてあるんですか?」
「螺旋階段の扉を開けられれば脱出できると思います。
この施設から出れば賞金がもらえるというルールがあるだけで、
脱出してはいけないというルールはないですから。」
「そうなんですか?」
「カカリが脱出についてルール説明をしていないですし、
13番が死んだと思えないので脱出したと思っているんです。」
「あぁなるほど」
「なので鍵をあける道具か、
扉を破壊できる道具を探しているんです。
良かったら手伝ってもらえませんか?」
脱出が認められているのは本当だろうか?
カカリが説明していないからルールがない、
というのは甘い考えじゃないだろうか?
運営が脱出できるような道具を置くだろうか?
一瞬でこれらの事が頭をよぎった。
「いえ、自分はまだもう少し稼ぎたいので、ここに残ります。
皆さんは脱出できるように頑張ってください。」
「そうですか無理は言えないですね。
わかりました。僕たちだけで頑張ります。」
同盟組にお詫びをしてから遊技場から出た。