書き物

のぶニャがの野望をやってます。なので、更新遅れるかもです。

食事会62「アルコール」

5番と7番が席につくと食事が配膳されてきた。

 

5番の席にはピザが二枚とビールのピッチャーが一つ

7番の席にはアスパラのベーコン巻とポテトサラダとビールのピッチャーが一つ

自分の席には注文した物すべてとビールのピッチャーが来た。

ビール瓶のふたはメーカーが刻印されているからなのか外されていた。

 

「このピッチャーは飲んでしまって良いんですか?」5番に尋ねる

 

「飲みたいなら飲んでも構わないけど、その前に私が毒見してみるわ。」

そういって半分以上を一気に飲み干した。

 

「毒は入ってないみたいね。飲みたければどうぞ」

 

飲んだ分量に度肝をぬかれたが、自分も飲み始める事にした。

7番もつられて飲み始める。

 

「どうやら飲み物にはどくは入れづらいみたいだね。

特に瓶は良い選択だと思うよ。」

 

「お褒めに預かり光栄です。」

 

「それにしても4番がお酒を飲むのは珍しいわね。」

 

「少し良い事が分かったのでお祝いです。」

 

「良い事?」

 

「はい、ルールで脱出が認められている事です。」

 

「ほぉそれはいい情報だね。

ルールにある以上はどこかから脱出出来そうだね。」

 

「そうなんですよ。

場所は見当もつかないのですが、

脱出出来るという希望が持てたので前祝です。」

「ですが、施設の中を探しても脱出出来る場所は見つからなかったんですよ。」

8番が会話に割って入る。

 

「それでも毒入りの食事を食べさせられ続けるという恐怖感を持ち続けるより、

脱出経路がある分希望があり気が滅入らないと思うよ。」

 

「まぁとりあえず、ルールで脱出が認められている事がわかっただけでも行幸なので、

今この時くらいはお祝いしましょうよ。」

 

「それもそうね。では全員が脱出できるように乾杯しましょう。」

 

5番、7番、と自分の三人で乾杯をして食事を進めた。

 

久しぶりのアルコールは体に吸い込まれてフラフラになるまで酔っぱらってしまった。

食事を片づけて、挨拶もそこそこに千鳥足で私室に戻った。